SUSTAINABILITY

私たちイーオクトが考える「サスティナビリティ」とは、難しいことではなく、
誰もがただほんの少し、日々の暮らしを、消費行動を見直して、行動を変えること、進化すること。

北欧パートナー企業訪問記
2020.07.31

北欧パートナー企業訪問記 その12(KLIPPANリガ工場_2)

こんにちは!広報村上です。

今回は、KLIPPAN本社からブランケット製造工場のある、バルト三国の「ラトビア」首都リガへと向かうところからです。

さまざまな国をまたにかけています!

さてさて、ここで簡単に振り返りますが、ここまで私はデンマーク「コペンハゲーン」「コリング」、スウェーデン「マルメ」「クリッパン」、ラトビア「リガ」と、北欧出張3日目にして、すでに3カ国5カ所の主要エリアに滞在!

移動はいつもパートナー企業の皆様に助けられています。本当にお優しい方ばかりです。

改めて訪問先の地図をこちらに!

話を戻して3日目の夕方、KLIPPAN街からKLIPPAN社社長のペッテルさん、副社長兼ディレクターのパニラさん(ペッテルさんとは兄弟)とともに、リガへと向かうためコペンハーゲン空港へ。

この時、一瞬だけマルメに立ち寄り、KLPPANブランケット販売店をパニラさんに案内いただきました。

私たちだけでマルメを回った時には気がつかなかった、インテリアショップが様々あり、パニラさんが早足でそれらの店舗を巡ってくださいます。

この時の店舗は加藤の記事で少し触れてますので、こちらをご覧ください。
https://ecomfort.hateblo.jp/entry/2018/08/15/090000

さて、ここで私の初めて第三弾!

あまりに急ピッチで駆け巡る私たち。

「すみません!せめておトイレ休憩をください!」(私)

ということで、デパートのトイレに向かった時でした。全てのトイレに鍵がかけられており、利用するには5クローナ(約70円)が必要。なんと有料ではありませんか!

ここまでクレジットカードで過ごしてきたため、初めての硬化利用となります。しかもトイレで!
有料トイレはスウェーデンに限ったことではなく、主に、「維持費」「犯罪抑制」の2つの理由から、比較的多くの国でこのような利用方法となっているようです。
日本のように、どこにでもトイレがあり、しかもきれいに保たれているなんて、なんてありがたいことなんだろうと思いました。

そういえば旅行ガイドに書いてありました。海外を旅行するときは、事前にトイレの場所をチェックし、博物館や美術館、レストランやカフェなどを訪れた際に行っておくことがポイント。ということです。

※振り返りますが私村上は海外旅行が初めてです

そういえば、マルメのお立ち寄りスポットとして「Form Design Center」もおすすめです!あいにく私たちが訪れたときは休館日でしたが、工業デザインや家具、建築、ファッション、グラフィックデザインなどの展示場で、北欧デザインや建築に興味のある方は必見です。行ってみたかったなぁ~。

これが「ラトビア」だ!

さて、マルメ市内の視察も終わり、空港へ。

リガへ向かう飛行機はミニサイズすぎて、驚きのあまり一瞬足が止まったほど。


一応記念撮影をしましたが、「笑っていられるのも今のうちだぞ」と、ヘラヘラしている当時の自分に言ってやりたいですね。
飛行機がガタガタ揺れるたびに私の心臓もガタガタブルブル・・・。
え!こんなにゆれるの!こ・・・こわい!
離陸前、スチュワーデスさんの酸素マスク、シートベルトの案内が適当だったことを思い出し、ますます不安が募ります。

まぁ、もちろん飛行機はもちろん無事に着陸しまして、ついにラトビアへと入国です!

余談ですが、空港から宿泊先のホテルに向かう道中にハッとしたことが。
「あれ?パスポートチェックされたっけ・・・」
どうやらこれがラトビアという国。入国記録がどこにも記されないパスポートを握りしめ、真っ暗闇の中タクシーに揺られてホテルへと向かいます。いつの間にか日付が変わり1時になろうとしていました。

ついに来ました!KLPPAN工場

朝9時、KLIPPAN工場にいよいよ到着しました。
朝日を受ける赤煉瓦のシャビー感ときたら!元々古民家や古道具好きの私は、味わいのある外観に惚れ惚れ。

まずは織り機のエリアから。

こちらは織り機の音が激しいため、木田の記事でも触れていたグミのような耳栓をみんなで付けて見学。

まるでお菓子みたいですね。

こちらは、染色・洗浄・乾燥エリアです。
ゴウンゴウン・・・大きな機械音が体の芯まで響きます。


インクを機械に投入しています。


こちらは脱水中。巨大脱水機が数台ありました。
脱水が終わった商品が2階の検品エリアへと
吸い上げられてく様子は圧巻です。




このとき初めて知ったのは、商品は全て1枚で作られているということです。
どこを見渡しても長ーーーいブランケットが右へ左へ流れています。
例えば、写真のスロー。フリンジ部分で繋がっており、フリンジ部分は最終工程で初めてカットされるというわけです。



詳しい製造行程は木田のブログでご紹介しています。
https://ecomfort.hateblo.jp/entry/2018/08/24/103033

工場見学で印象的だったのは、ラトビアの社員さんたちの真剣な眼差しです。
同じKLIPPAN社ですが、その手際の良さやスピード感には目を見張ります。

こちらはラトビアのKLIPPAN工場直営の販売店とショールーム。実はKLIPPANにはラトビアオリジナルのデザインもあり、お店を見渡すと、鮮やかではっきりとした色味の毛糸やコントラストがしっかりとある商品が多いように感じました。


ラトビアにはハンドクラフトの職人が多いそうで、こちらの店舗は、実際に作っているブランケットやスローより、毛糸やフェルトなどの手芸用品が多いのが印象的でした。

工場を見学した後は、ペッテルさん、パニラさんと食事をしながら、引き続き商談です。
様々な工程を経て、心を込めて作ってくださっているブランケットですが、ほんの少しでもほつれやフリンジの緩みがあると、日本の市場では受け入れていただけません。
日本のお客様の求める品質基準の高さをお伝えし、発生してしまった問題に対してどのように改善していくか、一緒になって知恵を絞ります。
実際に現場を知ることで、お互いに歩み寄れること、改善に向かえることがありますし、こうして顔を見合わせながら討議を繰り返すことで、パートナーシップをより強固にし、信頼しあえる関係になれるのだと思いました。

仕入れ担当の木田は特に、日本のお客様の声をKLIPPANに伝え、双方の立場に立ちながら、仕入担当としての責任を全うしております。

さて、この日の午後は、「リガバスケット」の製造元、ペーテリウスご夫妻の営む、バスケットハウスへ向かいます。

ここで、ペッテルさん、パニラさんとはお別れ。たった2日間でしたが、二人とお別れする時、家族と離れる時くらい、寂しさがこみ上げてきました。さようなら!また日本で会いましょう!!

次回はリガ在中レポートの後半戦。
リガバスケット製造元、ペーテリウス夫婦のお宅に
おうかがいした様子をお届けします。お楽しみに!

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